テニススクールで芽生えた禁断不倫

浮気調査をお問合せした経緯
今回のご相談は、30代男性の依頼者様からのものでした。結婚して8年、子どもはおらず、共働きでお互いに仕事に打ち込んでいるご夫婦でした。
週末はそれぞれの趣味の時間にあてるスタイルで、奥様は3年前からテニススクールに通い始め、仕事と趣味のバランスをうまく保っているように見えていました。
ところが、1年ほど前から奥様の様子に少しずつ変化が現れ始めたといいます。テニススクールからの帰宅時間が以前よりも遅くなり、「ちょっと友達とご飯を食べて帰るね」と連絡が入ることが増えたそうです。それだけなら不自然ではなかったものの、スポーツウェアの着用感があまりなく、汗もかいていない様子や、ラケットのガットが切れたままになっているのにそのまま持って行くなど、気になる点が重なっていきました。
依頼者様が最も強い違和感を覚えたのは、共通の知人からの何気ない一言でした。「○○テニススクールのインストラクターと奥さん、最近仲良さそうだったよ」と。それを聞いた瞬間、胸の奥に渦巻いていた違和感が一気に現実味を帯びたそうです。
帰宅後の奥様はスマートフォンを常に手元に置き、通知が鳴るとサッと画面を伏せるようになっていたことにも、依頼者様は以前から気づいていました。ただ、信じたかったのです。きっと思い過ごしだと、疲れているだけだと、そう思い込もうとしていたのかもしれません。
しかし、確信に近い疑念を抱くようになった依頼者様は、「このまま曖昧な状態で生活を続けていても、苦しさが募るだけだ」と感じ、真実をはっきりさせたいという思いから、弊社に調査をご依頼いただくこととなりました。
調査依頼者の情報
依頼者 | 年齢 | 職業 |
男性 | 30代 | 会社員 |
対象者 | 年齢 | 職業 |
女性 | 30代 | 会社員 |
依頼者ヒアリング内容
依頼目的 | ・妻の行動確認 ・自宅住所の判明 |
調査期間 | ・5日間 |
調査方法 | ・尾行、張り込み |
調査概要
調査事前準備
奥様が通うテニススクールの曜日と時間をヒアリングにより特定。対象のインストラクターの勤務スケジュールも調査し、接触可能性の高い曜日に絞って尾行調査を実施することにしました。
今回は、テニススクール内での撮影が難しいため、終了後の動向に注目する形で計画を立てました。
調査開始
調査スケジュール
16:30 |
対象宅から本日の調査を開始する。 |
17:20 |
対象は、テニスの道具を持って対象宅を出る。 その後、タクシーに乗車し情報のテニススクール方向に走行する。 |
17:50 |
同タクシーは、テニススクール前にて停車し、対象は降車する。 その後、テニススクールに入る。 |
19:35 |
対象は、スクールが終了し、インストラクターの男性と共にテニススクールを出る。 対象と、男性は徒歩にて移動する。 |
19:40 |
対象と男性は、コインパーキングに停車してある車に乗車し、走行する。 ※男性が鍵を開けたり運転席に座っていることから、男性車両と判明する。また、車内でキスをしている様子から男性を以降、相手男性と記す。 |
20:00 |
相手男性車両は、付近のレストランに停車し、対象達は降車する。 その後、同レストランに入店する。 |
20:45 |
対象たちは同レストランを退店し、相手男性車両に乗車する。その後、走行する。 |
20:55 |
相手男性車両は、ラブホテルに駐車し、対象たちは降車する。 その後、同ラブホテルに入室する。 |
00:30 |
対象たちは、同ラブホテルを退室し、相手男性車両に乗車する。 その後、走行する。 |
00:55 |
相手男性車両は、対象自宅付近にて停車し、対象は降車する。 その後、対象は徒歩にて自宅方面に移動し、対象宅に帰宅する。 相手男性車両は、対象が帰宅したことを確認後、走行する。 |
01:25 |
相手男性車両は、駐車場に停車し、降車する。 その後、付近のマンションに入る。 ※同マンションは、相手男性宅だと思われる。 |
別日に調査をしたところ、この日同様の行動を行なっていたことから、継続的な不貞関係にあると判明しました。
また、相手男性宅も、同マンションに帰宅していたことから、家の住所が判明しました。
調査報告
報告書をお渡しした際、依頼者様は深くうなずきながらも、「やっぱりか…」と冷静な表情を見せていました。
疑念を抱きつつも、自分の思い過ごしであってほしいと願っていた気持ちが伝わってきました。報告書には、奥様とインストラクター男性が腕を組んでホテルへ入る様子や、レストランで楽しそうに談笑している姿が記録されており、その現実を目の当たりにした依頼者様は言葉を失っておられました。
「笑顔の彼女を久しぶりに見たけど、それが僕に向けられたものじゃなかったのが一番つらい」とポツリとこぼされたのが印象的でした。
それでも、証拠を明確に手にしたことで、依頼者様は感情ではなく現実に基づいて判断ができるようになったとおっしゃっていました。浮気の証拠は、ただ裏切りを突き止めるためのものではなく、今後の人生をどう歩むかを決めるための材料になる。そう感じてくださったようです。
アフターサポート
証拠が明らかになったことで、依頼者様はすぐに弁護士へ相談を開始されました。初回の面談では、離婚という選択肢を視野に入れながらも「感情ではなく、子どもがいたらどうしていたか、経済的なことも含めて冷静に判断したい」とのご意向をお話しされていました。
弁護士のサポートのもと、まずは奥様との話し合いを設けることになり、報告書を提示。奥様は最初こそ動揺しながらも、不貞の事実を認め、浮気相手との関係を清算する意思を表明しました。
これを受けて、インストラクター男性に対しても慰謝料請求を行う旨を伝え、法的手続きを円滑に進めるために書面でのやり取りも開始されました。
インストラクター側は当初抵抗を示しましたが、こちらの提示した証拠があまりにも明確であったため、示談に応じ慰謝料の支払いに合意。金額についても双方で折り合いがつき、スムーズに解決へと至りました。
依頼者様と奥様は、何度か冷静に話し合いを重ねた結果、互いに納得した形で協議離婚を成立させることができました。「長年一緒にいたからこそ、最後はきちんとけじめをつけたかった」という依頼者様の言葉が印象的でした。
離婚後、依頼者様は転居を機に生活環境を一新。これまで後回しにしていた趣味や資格の勉強などに時間を充て、前向きな日々を送っているとのご報告をいただきました。「事実を知るのはつらかったけれど、曖昧なまま過ごすよりずっと楽になった」と語ってくださったその表情から、少しずつ心が解放されている様子が伺えました。
今回のケースは、趣味という安心の場がきっかけとなった不倫でした。信頼していたからこそ見逃していた違和感が、やがて真実へとつながる証拠となったのです。
すれ違いや疑念に悩む方にとって、事実を知ることは決して「壊すため」ではなく、「進むため」の手段であると私たちは考えています。