小学生の残酷ないじめ

いじめ調査をお問合せした経緯
今回ご相談いただいたのは、30代後半の女性のお客様です。小学4年生になる娘さんのことで、ここ最近、様子がおかしいと感じることが増えたそうです。
以前は明るく学校の話をよくしていた娘さんが、急に口数が減り、学校に行くのを嫌がるようになったとのこと。理由を聞いても「別に…」「なんとなく」とはぐらかされ、詳しく話してくれないことにご依頼者様は強い不安を感じていました。
ある日、娘さんの洋服に小さな汚れやほつれがあることに気づき、問い詰めたところ、ようやく「友達に…ちょっと意地悪された」とぽつりぽつり話し始めたそうです。
しかし、具体的な内容については曖昧で、心配になったご依頼者様が担任の先生に相談したものの、「お子さん同士の些細な行き違いでしょう」と軽く受け流されてしまったとのこと。
娘さんの様子は悪くなる一方で、夜も眠れない日があるなど、心身への影響が心配になったご依頼者様は、「親として娘を守りたい。
でも、何が起きているのか、どうすればいいのか分からない」と、藁にもすがる思いで弊社のウェブサイトをご覧になり、いじめ問題に特化した調査についてお問い合わせくださいました。
調査依頼者の情報
依頼者 | 年齢 | 職業 |
女性 | 30代 | 会社員 |
対象者 | 年齢 | 職業 |
娘 | 9歳 | 小学生 |
依頼者ヒアリング内容
依頼目的 | ・娘のいじめの有無を確認 ・相手の特定 |
調査期間 | ・3日間 |
調査方法 | ・尾行、張り込み |
調査概要
調査事前準備
ご依頼者様から娘さんの学校生活、交友関係、そして最近の言動について詳しくヒアリングしました。娘さんが特に嫌がる曜日や時間帯、通学路で気になる場所などを細かく伺い、いじめが行われている可能性のある状況を具体的に想定していきました。
登下校時と放課後の行動を重点的に監視する計画を立てました。ご依頼者様には、娘さんに気づかれないよう、また安全に最大限配慮した調査であること、そしていじめの実態を正確に把握するための準備であることをお伝えし、ご理解いただきました。
調査開始
調査スケジュール
1日目 7:30 |
対象宅から本日の調査を開始する。 対象は家を出て、小学校方面に徒歩にて移動する。 |
7:50 |
対象は、小学校に到着する。 ※登校時は単身にて登校している様子である。 |
15:30 |
対象在学小学校より、調査を再開する。 対象は、女子児童3名と一緒に同小学校を出る。 |
15:35 |
女子児童3名は、対象に対して、悪口を言っていたり、無視している様子を確認する。 女子児童3名は、その後走り去り、対象は単身にて下校する。 |
15:55 |
対象は、対象宅に到着し、入る。 |
2日目 7:30 |
対象宅から本日の調査を開始する。 対象は家を出て、小学校方面に徒歩にて移動する。 |
7:35 |
対象は、先日の女子児童3名のうち2名と合流し、トートバックを奪われる。 対象が、「返して」と言うが、女子児童2名は走って小学校方面に移動する。 |
7:45 |
対象が涙を堪えている様子を確認する。 対象は、単身にて小学校に到着する。 |
16:00 |
対象在学小学校より、調査を再開する。 対象は、単身にて小学校を出る。 この時、朝持っていたトートバックがないことを確認する。 |
16:10 |
対象の後ろから、女子児童3名が歩いてきて、対象に聞こえるように大きな声で暴言を言っていることを確認する。 その後、対象が泣いている様子を確認すると、さらに暴言を言い、女子児童3名は公園方向に移動する。 |
16:15 |
対象は、対象宅付近で涙を拭き、深呼吸している様子である。 |
16:20 |
対象は、対象宅に到着し、入る。 |
調査報告
数日間の調査の結果、ご依頼者様の娘さんが、同級生数名から仲間外れにされたり、持ち物を取られたり、悪口を言われたりするなどのいじめを受けている状況が確認されました。
登下校時の行動観察において、特定の児童グループが娘さんに対して意図的に無視をしたり、嫌な言葉を投げかけたりする様子が記録されました。
また、娘さんが一人で寂しそうにしている場面や、目に涙を浮かべている様子も確認されました。放課後の行動においても、友人たちから意図的に避けられている状況が明らかになりました。
これらの状況は、娘さんが話していた「ちょっとした意地悪」という言葉では済まされない、深刻ないじめの実態を示すものでした。調査報告書には、日時、場所、いじめ行為の内容、関与した児童の特徴などが詳細に記録され、写真や動画などの証拠も添付されました。
アフターサポート
調査報告書をご依頼者様にお渡しした際、娘さんがいじめを受けている事実を目の当たりにし、大変心を痛めていらっしゃいました。「まさか、うちの子がこんな目に…」と涙ながらに話されるご依頼者様に、私たちはまず、これまでの辛い気持ちを受け止め、決して一人で抱え込まないでほしいとお伝えしました。
そして、今回の調査で明らかになった事実に基づき、今後どのように対応していくべきか、具体的なアドバイスをさせていただきました。
学校への再度の働きかけ方、どのように娘さんの心のケアをしていくか、必要であればカウンセリングなどの専門機関を紹介することなどもご提案しました。
その後、娘さんと話合い、学校内で何をされていたのか、聞くことができたそうです。現在娘さんは、無理のない範囲で登校しているとのことです。
ご依頼者様からは、「勇気を出して相談して本当に良かったです。娘のために、私も強くならないと」と、前向きな言葉をいただくことができました。
小学生のお子様のいじめは、親御さんにとって計り知れない心配事です。お子様のSOSのサインを見逃さず、早期に適切な対応をとることが重要です。
もし、お子様のことで何か不安なことがございましたら、一人で悩まず、私たちのような専門家にご相談ください。
お子様の安全と笑顔を守るために、全力でサポートさせていただきます。