「子どもの安全は誰が守る?」監護放棄の疑惑実態

親権調査をお問合せした経緯
今回ご相談いただいたのは、40代の男性のお客様からです。現在、妻との離婚協議を進めていますが、一番の争点となっているのが、小学生のお子様二人の親権でした。
ご依頼者様は、ご自身こそが子どもたちにとって最善の環境を提供できると考えていましたが、妻側も強く親権を主張しており、話が平行線を辿っていました。
特にご依頼者様が不安を感じていたのは、別居後の妻の生活状況でした。妻は離婚前から夜の外出が多くなり、頻繁に外泊を繰り返すようになっていました。ご依頼者様は、妻が新しい交際相手と頻繁に会っており、子どもの養育を疎かにしているのではないかという強い懸念を抱いていました。
このままでは、裁判で親権を争うことになった際、妻の現在の生活実態を証明できず、子どもたちの安全が守れないのではないか。子どもの健やかな成長のためにも、妻の現在の生活状況と、実際の育児状況を正確に把握するための「親権調査」を依頼されました。
調査依頼者の情報
依頼者 | 年齢 | 職業 |
男性 | 40代 | 会社員 |
対象者 | 年齢 | 職業 |
女性 | 40代 | 会社員 |
依頼者ヒアリング内容
依頼目的 | ・妻の行動確認 |
調査期間 | ・3日間 |
調査方法 | ・尾行、張り込み |
調査概要
調査事前準備
親権調査において最も重要なのは、子どもの養育環境と監護能力を客観的に証明することです。ご依頼者様からのヒアリングに基づき、妻が子どもたちと過ごす時間、交際相手との接触状況、そして育児を第三者に任せている可能性のある時間帯などを重点的に調査する計画を立てました。
私たちは、妻の現在の住居周辺、子どもの保育園や学校の送迎ルートなど、生活の動線を特定。妻の行動スケジュールを詳細に把握し、「子どもの監護を疎かにしている時間帯」に絞って調査を実施することを決定しました。ご依頼者様には、調査で得られた証拠が裁判所へ提出するための資料となるよう、法的な有効性を最優先に収集することを約束いたしました。
調査開始
調査スケジュール
1日目 09:00 |
対象自宅から本日の調査を開始する。 休日の子どもの監護状況を確認する。 |
10:30 |
対象は、子ども2人を連れて自宅を出る。 対象と子どもは徒歩にて移動する。 |
10:35 |
対象は、対象宅から5分ほど移動したところにある一軒家のインターフォンを鳴らす。 中から、女性Aが出てくると、対象と子どもは同宅に入る。 |
11:00 |
同宅から、対象が単身で出て、最寄駅方向に移動する。 ※同宅は、対象の知人宅だと推測され、子どもは女性Aに預けたものと思われる。 |
11:30 |
対象は、女性A最寄り駅から電車に乗車すると、池袋駅にて降車する。 |
11:45 |
対象は、男性Aと合流し、移動する。 ※男性Aは、対象の交際相手だと推測される。 |
13:00 |
以降、対象と男性Aの追尾を続ける。 |
19:00 |
対象と男性Aは、ホテルに入り、チェックインをしている様子である。 その後、客室行きエレベーターに乗車するところを確認する。 女性A宅では、状況に変化は見られず、子どもは女性Aが見ている様子である。 |
2日目 10:00 |
対象と男性Aは同ホテルをチェックアウトする。 その後、離別し、対象は駅方面に徒歩にて移動する。 |
10:50 |
対象は、池袋駅から電車に乗車し、女性A宅の最寄り駅にて降車する。 |
11:10 |
対象は女性A宅に到着し、同宅から女性Aと子どもが出てくる。 対象は、女性Aに手土産を渡し、子どもを引き取る。 |
11:20 |
対象と子どもは、対象宅に帰宅する。 |
調査報告
数日間にわたる親権調査の結果、ご依頼者様の懸念していた通り、妻が子どもの養育を疎かにしている事実が、動かぬ証拠をもって明らかになりました。
妻は、頻繁に交際相手と会うために外泊を繰り返しており、その間、子どもたちをベビーシッターや友人宅に長時間預けっぱなしにしていることが判明しました。
特に、夜間に子どもたちが大人に監護されない時間が続いていることや、預けられた場所が子どもの生活環境として適切とは言えない状況にあることも確認されました。
調査報告書には、妻が交際相手と過ごす時間と、子どもたちが適切に監護されていない時間帯を詳細に記録した写真や動画、行動記録がまとめられました。これらの証拠は、妻の監護能力に重大な問題があることを立証する、法的に極めて有効な資料となりました。
アフターサポート
調査報告書をご依頼者様にお渡しした際、ご依頼者様は「やはり子どもたちは危険な状況に置かれていたのか」と、安堵と同時に強い危機感を抱かれていました。
私たちは、ご依頼者様に対し、収集した証拠の法的な重要性と、今後の親権獲得に向けた裁判戦略についてご説明しました。そして、親権問題に強く、家庭裁判所での調停・審判に精通した専門の弁護士をご紹介いたしました。
弁護士を交えた話し合いの中で、ご依頼者様は、妻の現在の生活実態を証拠として提出することで、親権獲得に向けて圧倒的に有利な立場に立てることを確認しました。ご依頼者様からは、「探偵の調査なしには、子どもたちを救えなかった」と、感謝の言葉をいただきました。
親権を争う際、最も重視されるのは「子どもの利益」です。しかし、愛情だけでは、裁判で親権を獲得することはできません。
現在の配偶者が子どもの養育を疎かにしている証拠、すなわち監護能力の欠如を示す客観的な証拠が必要です。
親権調査は、子どもの安全と幸せを守るために欠かせない手段です。
もし、別居中のパートナーの育児環境に不安を感じたら、感情論ではなく、専門家の力を借りて真実を明らかにすることが、お子様を守る最良の策です。お困りの際は、私たちにご相談ください。