仮面夫婦の裏の顔

浮気調査をお問合せした経緯
今回のご相談は40代女性からのものでした。依頼者様は結婚して15年、子どもも中学生に成長し、家庭生活も安定していると思っていた矢先、旦那様の行動に次第に違和感を覚えるようになったといいます。
以前は休日になると家族と一緒に過ごすことが多かった旦那様が、ここ1年ほどは「急な出張」や「職場の飲み会」などを理由に帰宅が深夜になる日が目立つようになったのです。
特に気になったのは、以前は無防備にテーブルに置いていたスマートフォンを常に持ち歩くようになったこと。さらには、入浴時にもスマホを手放さず、ロックを強化して中身を見せなくなったことから、依頼者様は夫の行動に不信感を抱くようになりました。
ある日、洗濯中にポケットから出てきたのは見慣れないホテルのカードキーでした。問いただしても「仕事の付き合いだ」と曖昧な返答。
さらに後日、旦那様の同僚の奥様から「最近、職場の若い女性とよく一緒に帰っているらしいよ」という話を耳にし、疑念は確信へと変わったといいます。
「真実がわからないままでは、気持ちの整理がつかない。浮気をしているなら証拠を押さえて、きちんと話し合いたい」と語る依頼者様は、葛藤と不安を抱えながらも決意を持って当社に調査をご依頼くださいました。
調査依頼者の情報
依頼者 | 年齢 | 職業 |
女性 | 40代 | 会社員 |
対象者 | 年齢 | 職業 |
男性 | 40代 | 会社員 |
依頼者ヒアリング内容
依頼目的 | ・夫の行動確認 ・自宅住所の判明 |
調査期間 | ・5日間 |
調査方法 | ・尾行、張り込み |
調査概要
調査事前準備
奥様の勤務先、出勤曜日、帰宅時間などの生活サイクルを依頼者様からヒアリングし、特に残業が多いと主張されていた金曜日に絞って調査を実施することに。
複数の行動パターンを把握したうえで、張り込みと尾行を組み合わせた調査を計画しました。
調査開始
調査スケジュール
18:00 |
対象勤務先から、本日の調査を開始する。 対象は、同勤務先から出て、駅方面に徒歩にて移動する。 |
18:20 |
対象は駅付近のカフェに入ると、店内にて男性と合流する。 |
18:45 |
対象と女性は同カフェを退店し、繁華街を徒歩にて移動する。 ※移動中、対象と女性は腕を組んで歩いていることから、以降女性を相手女性と記す。 |
19:00 |
対象達は、小料理屋に入店する。 |
20:00 |
これまで、状況に変化は見られない。 |
20:50 |
対象達は、同店を退店し徒歩にて移動する。 |
21:00 |
対象達は、ホテル街を移動し、付近のシティホテルに入る。 その後、対象達はチェックインを済ませ、客室内に入る。 |
22:00 |
これまで、状況に変化は見られない。 |
00:30 |
対象達は、フロントにて雑談をしている様子である。 |
00:40 |
対象達は、同ホテルを出ると、対象のみタクシーに乗車する。 その後、同タクシーは対象宅方面へ走行する。 相手女性は、対象を見送った後、ホテル内へ戻る。 |
00:45 |
相手女性は、単身で客室に戻る。 |
別日の調査で、対象が相手女性宅に行っていたことから、相手女性の住所が判明しました。
調査報告
報告書をお渡しした際、依頼者様は驚きよりも納得と落胆が入り混じった表情をされていました。「やっぱりな…という思いが強かったです」と、あらかじめ覚悟を決めていたご様子でした。写真に写る旦那様の笑顔は、依頼者様が見たことのない表情だったと語られ、複雑な感情をにじませていました。
同時に、「なぜここまで関係が冷えてしまったのか、自分にも原因があるのでは」とご自身を責める言葉もありました。真実を受け入れたうえで、前に進むための第一歩を踏み出す決意をされたようです。
アフターサポート
調査結果を受け、依頼者様はご自身の中でさまざまな感情を整理しながら、当社が提携する弁護士との面談を希望されました。
最初は「証拠さえ見れば気持ちも固まるはず」と冷静にお話しされていた依頼者様でしたが、弁護士との面談の中で、改めて夫婦関係の現状と今後の選択肢に向き合うことで、複雑な気持ちが押し寄せてきたと語られていました。
ご主人の不貞行為について、証拠を元に誠実な話し合いの場を設けることが重要だと判断され、弁護士立会いのもと、離婚協議に入ることを決意されました。
相手女性の素性や接触の頻度についても調査で明らかになっていたため、慰謝料請求の根拠としても強固な材料となり、話し合いは円滑に進んだようです。
ご主人は当初、言い逃れを試みたものの、証拠を突きつけられると観念した様子で事実を認め、謝罪。相手女性も社会的立場を守るためか、速やかに慰謝料の支払いに応じました。
最終的には、依頼者様が望むかたちでの協議離婚が成立し、財産分与や養育費に関しても弁護士の助言を受けながら適切に取り決められました。ご本人は「一時はすべてを失ったような気持ちでしたが、今は静かな安心感があります」とおっしゃっており、現在は新たな生活を一歩ずつ築き直しているご様子です。
再出発に向けて、引っ越しや再就職などの手続きにも積極的に取り組まれており、生活の再構築が着実に進んでいます。
一見すると平穏な家庭でも、そこにある現実はまったく違う場合があります。仮面夫婦としての日々を過ごすなかで、疑問や違和感を抱きながらも、なかなか踏み出せずに悩む方は少なくありません。
今回のケースは、事実を知ることで依頼者様が自分自身の人生と向き合い、新たな一歩を踏み出すきっかけとなりました。