嘘にまみれた彼の正体

婚前調査をお問合せした経緯
今回の依頼者は、30代の女性からでした。
彼女は交際3年目の恋人と結婚を前提に同棲を始め、結婚の話が具体的に進んでいる段階でした。しかし、ある出来事がきっかけで、彼の過去や金銭面に不安を抱くようになったといいます。
きっかけは、彼のスマートフォンに届いた「返済期限の通知」でした。彼は一度スマホを手にしたものの、すぐに画面を伏せ、何もなかったかのように振る舞いました。普段はお金の管理もしっかりしているように見えていたため、彼女は違和感を覚えました。
さらに、彼の実家や家族について尋ねても「親とは疎遠だから」「実家にはもう何年も帰っていない」といった曖昧な返答が続きました。知り合った当初は、家族と仲が良いと話していたため、この変化に違和感を抱いたそうです。
また、最近では仕事の話を避けるようになり、急に飲み会や出張が増え、帰宅が深夜になることが多くなっていました。
結婚を控えているとはいえ、不安を抱えたままでは幸せな未来を築けないと考えた依頼者様は、彼の素行や人間関係について調査を依頼することを決意しました。
調査依頼者の情報
依頼者 | 年齢 | 職業 |
女性 | 30代 | 会社員 |
対象者 | 年齢 | 職業 |
男性 | 30代 | 自称会社員 |
依頼者ヒアリング内容
依頼目的 | ・交際相手の行動確認 |
調査期間 | ・5日間 |
調査方法 | ・尾行、張り込み |
調査概要
調査事前準備
依頼者様の情報から、出勤日と出勤日以外で外出の予定がある日程に絞って調査に挑みました。
また、対象者は自転車と電車でよく移動すると言う情報から、自転車の用意、自転車使用時の走行ルートを確認し、万全な体制に整えました。
調査開始
調査スケジュール
8:30 |
対象宅から本日の調査を開始する。 対象は対象宅を出て、徒歩にて移動する。 |
8:40 |
対象は、最寄り駅に到着し電車に乗車する。 |
9:00 |
対象は、電車を降車し、徒歩にて移動する。 |
9:05 |
対象は、マンションのインターホンを鳴らしている様子である。 その後、対象はマンション内に入る |
12:30 |
対象と、女性が同マンションから出て、徒歩にて移動する。 |
12:35 |
対象と女性は、レストランに入店する。 |
13:55 |
対象と女性は、お会計を済まし同レストランを退店する。 ※お会計は女性が支払っている。 |
14:00 |
対象と女性は離別し、対象は徒歩にて移動する。 |
14:10 |
対象は、金融機関の支店に入店し、ATMを操作している。 ※ATMでは何度も操作を繰り返しており、借入をしている可能性がある。 |
14:20 |
対象は、同金融機関を退店し、付近のネットカフェに入店する。 |
18:30 |
対象は、同ネットカフェを退店し、徒歩にて移動する。 |
18:40 |
対象は、フレンチレストランの前にて、上記女性と合流し、同店に入店する。 |
20:50 |
対象達は、同レストランを退店し、上記マンション方向へ移動する。 |
21:05 |
対象達は同マンションに到着し、女性が鍵を開けている様子である。 ※同マンションは女性宅であると判明する。 対象達は、同マンションに入る。 |
2:00 |
対象は単身で同マンションを出る。 マンション前に止まっていたタクシーに乗車し、自宅方面へ走行する。 |
2:50 |
同タクシーは対象宅前にて停車し、対象はタクシーを降車する。 その後、対象は帰宅する。 |
別日に女性宅から調査を開始すると、対象が頻繁に出入りする様子を確認しました。
また、対象の職場に確認をしたところ。対象は1ヶ月ほど前に退職していたことが判明しました。
調査報告
今回の調査では、彼が依頼者様に伝えていた情報と大きく異なる点が複数判明しました。
まず、対象の出勤確認を行った結果、どこにも出勤しておらず、外で仕事をしている様子もない事から、現在は無職であることが発覚。依頼者様には「営業の仕事で忙しい」と説明していましたが、実際には数1ヶ月前に退職しており、現在は定職に就いていないことが確認されました。
また、経済状況についても、頻繁に消費者金融のATMを利用していることが確認され、借金を抱えている可能性が高いことが分かりました。
さらに、調査中に彼があるマンションを頻繁に訪れていることが判明。そこに住んでいたのは、彼の元交際相手とされる女性でした。調査の結果、彼はその女性の部屋を定期的に訪れ、一晩過ごしていることも確認されました。
報告書を依頼者様にお渡しすると、彼女は信じられない様子で写真を見つめ、しばらく無言のままでした。「こんなに嘘をつかれていたなんて…」と涙ながらに話し、「結婚を考える前に事実を知ることができて良かった」と安堵されていました。
アフターサポート
調査結果を受け、依頼者様は彼と直接話し合いの場を持ちました。
証拠を提示すると、彼は「ちゃんと働いてるし、借金もしていない。浮気なんてもってのほかだ」と弁解しましたが、報告書を見せると、返す言葉も無くなったのか、すべての事実を認めました。
彼は、仕事を失ってから定職に就かず、借金を重ねながら生活していたこと。そして、依頼者様に知られないように元交際相手とも関係を続けていたことを打ち明けました。実家とも関係は良くなく、連絡すらとっていない事も打ち明けたそうです。
依頼者様は、結婚を白紙に戻すことを決意。婚約破棄の手続きを進めることになりました。彼は最終的に「自分のせいだ。元交際相手とも会わないし、必ず借金も返す、職にもつくから婚約破棄しないでくれ」と泣きついてきたものの、依頼者様の決意は固く、「今まで嘘ばっかりついてきた人の言葉なんて信用にならない」と、婚約破棄の手続きを進めたそうです。
依頼者様は「もっと早く気づいていれば良かった」とお話ししていました。
現在、依頼者様は精神的な負担を減らすため、カウンセリングを受けながら前向きな気持ちで新しい人生を歩んでいます。「結婚を焦らずに、自分の幸せを第一に考えたい」と話されており、私たちも引き続きサポートを行っています。
結婚は人生の大きな決断です。しかし、その相手が本当に信頼できる人物なのか、慎重に見極めることが必要です。今回のケースのように、婚前調査を行うことで、相手の隠された真実を知ることができ、将来的なトラブルを回避することが可能になります。